楽天・藤田一也選手、正田樹投手の一言。次に向かって。
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈26〉
愛媛マンダリンパイレーツの一員として。僕が次に目指すべきところ。
■次の試合に向かって、また成長
もうひとつ、強く思いなおしたのが中継ぎ投手のすごさだ。これまでの野球人生で、僕は中継ぎという経験をほとんどしたことがなかった。こないだは先発をさせてもらったけれど、基本的な立場として僕の役割は中継ぎだ。
いつ登板するか分からない。登板してもそこまでの「流れ」がある。勝っている、負けている、同点。それだけじゃなく、勝っているけど流れが悪くなってきた、負けているけどこれ以上点を取られたくない、はたまたその日登板した投手に記録がかかっている……試合のストーリーが作られているなかで、登板しなければいけない。そのプレッシャーや難しさは想像以上だった。
その点、先発投手の場合は試合を作るのも壊すのも自分次第だ。慣れの問題もあるのだろうけれど、僕自身は先発の役割のほうが試合に入っていきやすかった。実際、僕の先発登板の試合、5回2アウト満塁、1対0で登板したタカ(高原)ちゃんは本当に大変だったと思う。
改めて、中継ぎ投手のすごさを実感できたことは、野球の奥深さを知るきっかけにもなり、また視野が広がったように思う。
こんな経験をさせてもらって、僕はまたちょっと成長できた気がする。
いままでもっていた自分の挑戦、その成功のためだけではなく、もう少し広い視野でいま自分が独立リーグにいる意味を感じ取ることができたのだ。
2年連続日本一。この目標に向かって僕になにができるのか。そんなことを考えながら日々取り組んでいる。
9月1日からは以前から入っていた芸人としての仕事でチームを離れている。芸人としてもまだまだ頑張らなければいけない立場。一つひとつの機会を大事にしよう、と独立リーグに挑戦して改めて思うようになった。
そしてついつい試合速報を覗き込んでいる自分がいる。
さて、あの日について書くのは今回で終わり。次また書けるような活躍をしなくちゃいけないから!
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